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なぜゴミ屋敷は生まれる?ゴミ屋敷化する原因について解説

2021年12月9日
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近年テレビなどで報じられることが多くなったゴミ屋敷。「普通に暮らしていたら、ああはならないよ」と思う方も多いかもしれませんが、実際様々な場所でゴミ屋敷は発生しており、お住まいの方、その家族の方、近隣住民の方など多くの方を悩ませています。

今回はなぜゴミ屋敷が生まれるのか、その原因と対策について解説します。

 

絶えることのないゴミ屋敷問題

多くの方が、テレビのワイドショーやニュースでゴミ屋敷化した住居やその住人をご覧になったことがあるでしょう。敷地外まではみ出すほど建物や庭に積み上げられた一見してゴミと思われる物。ゴミが崩れないか心配になり近くを通ることができなかったり、異臭が発生したりと、当然景観は損なわれます。

近年、自治体によってはゴミ屋敷に対する条例を制定しており、京都などでは強制執行されたことがあります。しかし一度片付けたはずの場所が再度ゴミ屋敷と化してしまうなど、根本的な解決には至っていないのが現状です。

また新型コロナウィルスの蔓延により在宅時間が増えたことで、昨今では若者の住まいのゴミ屋敷化も増えてきているようです。

 

ゴミ屋敷とはどんな状態?

現在ゴミ屋敷について明確な定義はありません。

ウィキペディアでは、

ごみ屋敷(ごみやしき)とは、ごみが野積みの状態で放置された、ごみ集積所ではない建物(主として居住用)もしくは土地のこと。居住者が自ら出すごみはもとより、近隣のごみ集積所からごみを運び込んだり、リサイクル業を営んでいるとしてごみを溜め込んだりする。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%94%E3%81%BF%E5%B1%8B%E6%95%B7

としています。

一般的な認識では、居住者本人がため込んだゴミが自身の生活スペースを埋めてしまい、近隣住人が不快に感じる状態になった住まいのことをゴミ屋敷と呼んでいるようです。

 

ゴミ屋敷はなにが問題なの?

住人本人の問題

ゴミ屋敷の住人にとって一番のリスクは健康被害です。

ゴミに集まってくる害虫がウィルスを運んでくる、溜まったゴミからカビが発生する、ゴミが部屋のスペースを埋めることで換気が難しくなり、埃が溜まりやすくなるといった弊害が出てきます。こういった環境で過ごすことにより、住人の体は蝕まれていきます。

リスクの高い健康被害は、感染症やアレルギー症状です。このほか、足場にもゴミが置いてあることで転倒して怪我をするリスクも考えられます。

そして不快に思う近隣住人との関係が悪化し、孤立してしまう可能性もあるのです。

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近隣住民の問題

近隣住民としては、ゴミ屋敷が原因の異臭や景観の乱れなどから、安らげるはずの自宅周辺で逆にストレスを抱えることになってしまいます。異臭により、外に洗濯物や布団を干しづらくなってしまったり、換気の回数が少なくなるなどの影響があるでしょう。

敷地外までゴミや物が溢れている、もしくは積みあがっている場合は、崩れてくる危険性を避けるため近くの道を通れないなど、日常生活に支障をきたすことも考えられます。

また、ゴミ屋敷に集まった害虫や害獣(ハエや蚊、ダニ、ネズミやハクビシンなど)が近隣に影響を及ぼすことも懸念されます。

さらに、ゴミ屋敷は燃えるゴミが多くあることから火が燃え広がりやすく、コンセントの周りにゴミがたまっていることで火事が起きやすくなっています。放火先として狙われることもあり、その際に近隣にも延焼被害が出る可能性が考えられます。

 

なぜゴミ屋敷は生まれるのか

様々な問題があるゴミ屋敷ですが、なぜゴミ屋敷が生まれるのでしょうか。ゴミ屋敷の原因を解説します。

 

もったいない

もったいないという気持ちは、日本人独特の価値観・文化が築いたものだと思われます。「ものを大切にしましょう」と子供のころから教えられてきた人は多いと思いますが、それも度を過ぎるとゴミ屋敷の原因になり得るのです。

また、「物はあっても困らない」「使うかもしれない」「自分の決断に自信がない」「物をくれた人に申し訳ない」「思い出が詰まっている」などの考えも、同様に行き過ぎると物を捨てられなくなる原因となります。

 

高齢化

高齢者には前述のもったいないという価値観が若い世代よりも強くあるため、物に対する執着心が強く、捨てることを躊躇してしまうケースが考えられます。

また、近年は高齢化が進み、65歳以上の約15%が認知症と言われています。認知症によって判断力が低下することで、不要な物の判別ができず住まいにゴミが溢れていってしまいます。

 

潔癖症

潔癖症と言えば、少しの埃も見過ごさないように毎日のように掃除をするなど、ゴミ屋敷とは無縁のイメージがありますが、潔癖症ゆえに片付けられないという方たちがいるようです。

潔癖症ゆえにゴミに触りたくないという理由から、部屋にゴミが溜まっていき、収拾がつかなくなった際には、業者に依頼して片付けてもらうというサイクルです。

 

忙しくて片付けできない

仕事などが忙しく、ゴミを片付ける時間がないという理由から、ゴミ屋敷になってしまうケースもあります。ゴミ出しは、地域ごとに決められた収集日の朝に分別して出す必要があります。しかし、仕事の時間が夜や早朝など、ゴミを出す時間帯に在宅していないなどの理由からゴミを出せず、家の中にため込んでしまうパターンもあるようです。

 

新しいものが好きですぐ買い物をしてしまう

新しいもの好き、買い物好きも度が過ぎてしまうと「買い物依存症」となります。買うこと自体が目的となってしまい、結果として部屋に不要な物が溢れ、ゴミ屋敷と化してしまうことがあるのです。

 

孤独感や寂しさを紛らわすため

ゴミに囲まれることで孤独感や寂しさが薄れるという人が少なくないようです。配偶者が亡くなり、一人で暮らすようになったことがきっかけでこのような感覚となり、結果ゴミ屋敷化してしまうケースがあります。

 

過度なストレスによるセルフネグレクト状態

セルフネグレクトとは、生活環境や栄養状態が悪化しているのに、それを改善しようという意欲や気力を失っており、周囲にもSOSを出さない状態を指します。つまり、自身の身体・心のケアを放棄してしまうことです。

年齢に関係なくセルフネグレクト状態に陥ると考えられており、配偶者や家族との死別、病気や退職など原因は様々です。

 

病気の影響

ゴミ屋敷化してしまう部屋の住人は、病気である可能性があります。

 

ため込み症

ためこみ症は、物を大量に集める特徴のある精神疾患です。捨てることに苦痛を感じるために、物を捨てられず、物が多い故に整理整頓ができず家の中が散らかった状態となってしまいます。集めるものの種類は人によって異なるようですが、原因は不明で、遺伝的要因が大きいと言われています。この遺伝的要素の高い人が心理的に大きなショックを受けるなどのストレスが要因で、発症リスクが高くなることがあります。

 

認知症

2025年には65歳以上の方の認知症有病率が20%を超えると言われています。認知症は脳の病気で、認知機能に障がいが起きるため、記憶力や判断力が低下していきます。

曜日の感覚がわからなくなってしまい、ゴミ出しの日にゴミが出せなくなったり、片付けができなくなったりすることでゴミ屋敷化していくのです。

 

買い物依存症

買い物好きというレベルではなく、生活が破綻するほど買い物にのめりこんでしまうのが買い物依存症です。主な原因はストレスで、最初はストレス発散を目的に買い物をしている人がほとんどで、続けるうちに買い物依存症となってしまいます。

必要以上に物を買ってしまうため、住まいを不用品で埋め尽くしてゴミ屋敷となってしまいます。近年はネットショッピングの普及により外出せずとも買い物ができてしまうので、より一層こうした症状の方が増えることも考えられます。

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ゴミ屋敷の解決方法

複雑な理由が絡むゴミ屋敷問題を解決するには、どうしたらよいのでしょうか。

 

住人のケア・説得

ゴミを勝手に処分することは出来ません。仮に同意を得て片付けられたとしても、時間が経てばまたゴミ屋敷化する可能性が高いでしょう。

そのため、まずは住人と話し合うことでゴミ屋敷化する原因を探っていくことが重要です。

ただし最初から病気を疑うなどは相手を傷つけることにもなるため、ただ話を聞くところから始めるなどが良いでしょう。

家族であっても勝手に物を処分するとトラブルに発展する可能性もあるため、いきなり捨てるという行動は避けましょう。

 

聞き入れてもらえない・話がまとまらない場合

自治体へ相談する

自治体によっては、ゴミ屋敷に関する条例を制定している場合があります。中には強制執行を行えるケースもあるため相談してみるのも良いでしょう。しかし、自治体の対応だけでは物は片付きますが住人の根本的な心のケアについては手が届かないところもあるので、その点については家族など近しい人が対応していく必要があります。

 

弁護士へ相談する

現状の法律においては、道路にはみ出た荷物については撤去ができる可能性がありますが、他に有効な法律上の手立てはありません。自治体の条例次第というのが現状です。

ゴミ屋敷のゴミによって実害が出ている場合は、弁護士に相談して被害を訴えることができますが、依頼の際には時間と費用がかかります。

近隣の方からすれば一刻も早く片付けてほしいというところですが、根本的な住人のケアをしないかぎりは、時間が経てばまた同じようにゴミ屋敷化してしまうという点は理解する必要があります。

 

ゴミ屋敷の片付け方法

話をしたうえで、住人が片付けの意思があり、同意を得られた場合は部屋を片付けていきましょう。

実際にゴミ屋敷を片付けるにはどうしたら良いのでしょうか。

 

家族や親族が協力して片づける

心のケアや病気のケアが必要な場合、すぐに住人1人で片づけることはできないでしょう。家族や親族が一緒に作業をすることで、片付けをしつつ、孤独感やストレスを緩和させることができれば根本的な解決につながるのではないでしょうか。

しかしゴミ屋敷というからには、かなりの量があるはずなので労力も時間もかかると思われます。手伝いに来ている家族や親族の身体的・精神的負担も相当なものとなるので、作業に入る前に計画を立てて片付けていくのが良いでしょう。

 

ゴミ屋敷の専門業者に依頼する

お金はかかりますが、ゴミ屋敷専門の片付け業者や、不用品回収業者でゴミ屋敷清掃を請け負っている会社に依頼する方法です。プロですので、作業をスピーディーに行うことができます。労力や時間を圧倒的に削減することが可能です。

しかし物が片付くだけで住人のケアを行うことはできませんので、片付いた後に家族・親族で根本的な解決のために動くことが必要です。

 

ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するメリット

業者に依頼するメリットをいくつかご紹介します。

 

作業を任せられる

自分たちが動くことなく、労力と時間を大きく短縮させられるのがメリットです。片付けるものの中に大きな物や重いものがある場合、運び出すことが困難な可能性もありますが、その点業者に任せればプロとしてスムーズに片付けが進みます。

 

スピーディーに終わる

慣れている分、作業スピードも自分たちで行うのに比べれば圧倒的に早いです。また片付けの量によって作業員の人数も増やしてくれるので、その分作業が早く進みます。

 

すぐに対応してもらえる

予約状況にもよりますが、業者によっては早ければ問合せ当日に対応してくれます。自分たちで片づける場合はゴミの日や粗大ゴミの日などを考えなければなりませんが、業者に依頼した場合は、その必要がありません。

 

買取りもしてもらえる

業者によっては買取りを行っていることもあります。片付ける物の中には買取りできるものが含まれていることもありますが、自分たちで片づける場合にはそれに気づかないことの方が多くあります。業者に依頼することによって料金はかかってしまいますが、買取りしてくれることでいくらか相殺することが可能です。

 

片付けドクターにゴミ屋敷の掃除を依頼

ゴミ屋敷を片付けたいけれど、何から始めたら良いかわからない…そういったお悩みがある場合は、片付けドクターにお任せください!

片付けドクターでは、ゴミ屋敷の清掃・汚れてしまった部屋の片付けについて24時間365日ご依頼をお受けしています。明朗会計でお客様にしっかり確認を取った上で作業しますので、トラブルのご心配はありません。また、不用品の買取も行っているため、できる限り経済的なご負担を減らすことができます。

ご自宅やご家族の住居がゴミ屋敷となり困っている場合は、ぜひ一度ご相談ください。

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ゴミ屋敷に関してよくある質問

Q.家族がゴミ屋敷に住んでいます。まずはどうすればよいでしょうか。

A.まず住人と話すことから始めましょう。ゴミ屋敷化するには理由があります。それがわからない限りは、仮に今ある物をきれいに片付けたとしても根本的な解決とはならず、時間が経てば、またゴミ屋敷化するでしょう。

 

Q.敷地外までゴミがはみ出しています。勝手に捨てても良いですか?

A.勝手に捨てることはできません。道路にまで物が溢れている場合は、道路交通法に抵触する可能性はありますが、それでも即座にそのゴミを処分することはできません。住人の家族や親族、もしくは自治体に相談して解決してもらう必要があります。

 

まとめ

今回は、ゴミ屋敷の原因や解決方法について解説しました。

ゴミ屋敷が生まれる原因は人によって様々です。ですが心のなかではどうにかしたいと悩んでいる方もいらっしゃるのも事実です。

片付けドクターでは、そんなゴミ屋敷に悩んでいる方々は少しでも前に進めるお手伝いをさせていただきます。ぜひお問い合わせください。


この記事を書いた人
片付けドクター 編集部

不用品回収や、ゴミ屋敷問題、遺品整理に関するお役立ち情報をわかりやすく発信しています。

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