不用品を捨てずに高く売る方法は?高価買取のコツを解説
大掃除や引っ越しの際に大量に出てきた不用品で頭を悩ませる方もいるのではないでしょうか?不用品は粗大ゴミとして自治体に回収してもらったり、不用品回収業者に依頼して引き取ってもらったりと、どうしても手間と費用が掛かるものというイメージがありますよね。
しかし、不用品は「捨てずに売る」という処分方法もあります。今回は不用品を捨てずに売ることのメリットを解説し、不用品を高値で売る方法やそのコツをご紹介します。
不用品の処分方法は「捨てる」だけじゃない!
不用品の処分をする時、ゴミや粗大ごみとして「捨てる」という方法がまず頭に浮かびますが、別の選択肢として「売る」ということもできます。
売るとなると、わりと新しいものであったり、壊れていないものであったりと買取条件が厳しそうなイメージがありますが、実は古くても壊れていても売れる場合があります。
古いのに、壊れているのに……と思うかもしれませんが、壊れているジャンク品を直して再販したり、再利用できる部品を抜き出して流用したりと意外と使い道は豊富です。買取業者側にもこのようなメリットがあるため、買取りをしてくれるという仕組みになっています。
不用品を売るメリット
まずは、不用品を売ることのメリットを整理していきます。
① 臨時収入になる
不用品を捨てるためには、「自治体のゴミ回収に出す」「粗大ゴミに出す」「不用品回収業者に依頼する」などが一般的でしょう。粗大ごみや特殊な不用品に関しては、費用が掛かることも珍しくありません。
しかし当然ですが、「売る」場合には特別な出費はほぼありません。むしろ臨時で収入を得られるという嬉しいメリットがあります。
② 捨てにくいものを捨てやすくなる
長い間使っておらず、正直もう必要ないな……と思っているものでも、思い入れがあるとなかなか「ごみ」として捨てられないという方はきっと多いはずです。
しかし廃棄処分ではなく、売ることにより、それを必要としている誰かが使ってくれるという気持ちも芽生えるでしょう。手放すことに対する気持ちが楽になり、捨てにくいものを捨てやすくなるというケースもあるようです。
③ 捨てるための手間が省ける
ゴミとして処分するには、分別をしたり、モノによっては分解したりなど手間がかかります。
その点、売るのであれば分別や分解の手間はかかりません。売る方法によっては、自宅まで引き取りに来てもらえるため、捨てるのと同じくらいか、それ以上に手間を省くことができます。
どんな不用品を売ることができる?
不用品として売られることのが多いものをいくつかご紹介します。
衣類・ファッション雑貨
まずはものとしても多い衣類などから紹介します。
洋服
洋服は古着として売ることができます。もちろんブランド品は良い値が付く場合もありますが、ノーブランド品でも痛みがひどくなければ〇〇円/kgと重さで買い取ってくれる場合もあります。
かばん・靴
かばんは、ノンブランド品でも買い取ってくれるケースもありますが、ブランド品のみ取り扱っているという買取業者が多い傾向にあります。また、痛みや汚れがあっても買い取ってくれる業者がいるのもポイントです。
靴は、革靴・スニーカー・パンプス・サンダルなど、買取業者によって力を入れている靴の種類が異なります。そのため、売りたいものの種類によって、高く買い取ってくれそうな業者を選びましょう。
アクセサリー・財布
アクセサリー・貴金属については、より専門的な知識や経験が必要なため、専門の買取業者へ依頼すると良いでしょう。正確な査定を行ってもらいやすく、高価買取を期待できます。
財布は、ノンブランド品を取り扱っている買取業者はほとんどいないでしょう。基本的にブランド品の取り扱いなので、覚えておいてください。
着物・帯
作家物や有名産地の着物の場合は、必ず専門店で買い取ってもらうのがおすすめです。希少性や価値をしっかり金額に反映してくれるでしょう。
大衆向けの着物でも、なるべく専門的な知識を持っている業者に査定してもらうのが安心です。
家具
大きくて処分するのにも一苦労なことが多い家具から紹介します。
テーブル・椅子
ブランド品からノンブランド品まで取り扱っている買取業者は多く、不用品回収業者の中にも買取りを行っている業者がいます。
テーブルや椅子はニーズがとても高いことから、業者だけでなく個人間のフリマアプリなどでも取引がされています。
ソファ・ベッド
テーブルと同様に、ブランド品からノンブランド品まで取り扱っている買取業者・不用品回収業者が多数います。
ベッドに関しては、主にブランド品が買取対象となっていることが多いです。またマットレスが顕著ですが、中古の寝具の需要は少ないため、取り扱いが限られている傾向があります。
食器棚・本棚などの収納家具
買取業者では主にブランド物やデザイナーズ、ヴィンテージ物の取り扱いがされています。しかしノンブランド品でも個人間のフリマアプリなどでは、無償譲渡も含めて取引がされています。
ドレッサー
食器棚・本棚などと同じく、買取り業者では主にブランド物やデザイナーズ、ヴィンテージ物の取り扱いがされています。
家電
「売る」といえばまだ使える家電を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?家電のなかでも買取が多いものをご紹介します。
テレビ・ビデオデッキ・レコーダー
買取業者に限らず、多くの不用品回収業者が取り扱っており、個人間でも多く取引がされています。主に製造から5年以内のものが取引対象ですが、一部の買取業者や個人間の取引を含めれば製造から10年以内のものでも売れる可能性があります。
電子レンジ・オーブン
テレビなどと同様に多く取引がされています。取引対象も製造から5年以内の物が主で、10年以内のものであると売れる可能性は低くなるでしょう。
冷蔵庫・洗濯機
冷蔵庫・洗濯機も多く取引がされており、製造から5年以内のものが主に取引対象となっています。一部、10年以内の製品でも売れる可能性があるでしょう。
また、ドアからではなく窓から吊り降ろさないと搬出できない大型品の場合は、その分の費用が買取金額から差し引かれます。
エアコン・ストーブ
エアコンや暖房器具についても取り扱い自体は多くされています。ただ他と違い安全面の観点から、製造から5年以内ものが取引されています。
加えてエアコンは室外機の設置場所によっては取り外しに費用がかかる、その分が買取金額から差し引かれることがあります。
趣味などのコレクション品
コレクション品は思わぬ値がつくこともあります。お子様が使わなくなったおもちゃや、引き取り手が見つからないコレクション品などは買取を検討しても良いかもしれません。
おもちゃ・ゲーム
おもちゃ・ゲームなどの不用品については、どちらも専門の買取業者に査定してもらうのが良いでしょう。
特におもちゃはレトロ玩具といったコレクション性の高いものをはじめ、査定に専門的な知識が必要になります。そのため、幅広く扱っている買取業者より、おもちゃを専門的に扱っている買取業者に査定を依頼する方が高価買取をしてくれる可能性は高まるでしょう。
フィギュア・ぬいぐるみ
フィギュア・ぬいぐるみなども、おもちゃ同様に専門の買取業者に査定してもらうのが良いでしょう。
アニメグッズ・アメコミなど、買取り業者によって得意不得意、欲しい欲しくないなどがあり、査定額にかなりの差が出ることがあるようです。査定を依頼する際には自身が売りたいもののジャンルを積極的に取り扱っている買取業者を選ぶようにしましょう。
非売品
非売品については近年、業者買取よりも個人間のフリマアプリやネットオークションでの取引が増えている傾向があります。
特に希少性の高い非売品は相場が他の品物に比べてあいまいな部分があり、プレミア価格がついているアイテムも買い手の意欲によるところが大きいです。そのためオークションでは、思った以上に金額が吊り上がる可能性もあります。
また重要な注意点として、非売品を売る前に「転売禁止・出品禁止物」などではないか、またモラル的に転売して大丈夫かなどを確認するようにしましょう。
モラル的にというのは、例えば有名人のサインなどが該当します。近年、有名人のサインを転売するためにもらうという転売ヤーが問題視されているため、気軽に出品しないのが得策です。
時間を割いてサインをする有名人からすれば、不快でしかなく、これを理由にサインをするのをやめたという有名人までいるほどです。
またチャリティーオークションで落札したものなどは、一部は転売禁止の誓約書をかわしているケースもあり、当然ですがこういった品物も売却は控えるようにしましょう。
切手・コイン
普通切手については、金券ショップなどでもほぼ同じくらいの金額で売却が可能です。
額面以上の金額がつくプレミア切手については、専門の買取業者へ査定依頼しましょう。買取業者ごとに専門としている切手の種類が違うため、自身が売ろうとしている切手の種類と買取業者の得意分野を合わせるようにしましょう。
コインについては、一見して素人には価値があるかどうかわからないものがほとんどです。まずはインターネットで調べてみたり、無料の見積りをしてみるのが良いでしょう。
コインの買取業者も種類によって得意不得意があるため、自身が売ろうとしている種類のコインを積極的に取り扱っている買取業者になるべく査定を依頼しましょう。
その他
その他、買取が多い物を紹介します。
オーディオ機器
買取業者に限らず、不用品回収業者や個人間の取引など、買取りしてくれる場所は多くあります。故障しているジャンク品を買い取ってくれる業者も少なくないので、オーディオ機器を処分したい場合には、まず売ることを検討してみてください。
レコード
レコードにはプレミア品も多くあるため、なるべく専門の買取業者へ査定依頼するのが良いでしょう。
お酒
未開封のものであれば、買取業者が買い取ってくれます。ヴィンテージ物などがある場合は、専門の買取業者の方がより正確に査定してくれるでしょう。
楽器
買取業者に限らず、不用品回収業者・個人間と多く取引されています。専門の買取業者であれば、故障している楽器も買い取ってくれるでしょう。
楽器の種類によって専門が異なるので、売りたい楽器の専門の買取業者への査定依頼がおすすめです。
売ることができない不用品は?
薬などの医薬品
法令上、一般個人での売買は違反となります。よって片付けの際に出てきた昔の薬などを買い取ってくれる買取業者はありません。
フリマ・オークションサイト(アプリ)で許可なく医薬品等を販売することはできません(東京都福祉保健局のHP)
生もの
生ものについては時間の経過で鮮度が落ち、商品価値が下がっていくため買取りしてくれる業者はないでしょう。生モノ以外の飲料やインスタント食品などの食品・健康食品は買い取ってくれる業者がいます。
「なんでもお売りください」は本当なのか
結論から言えば、「なんでも」は買取りしてくれません。
買取りできるものとは、再販する価値があるもの、中古でも買いたいと思う人がいるもの、別の品物の部品として価値があるものと考えられます。
よって、上記に該当しないものは買い取ってくれません。しかし、一般の人の感覚では買取りしてもらえないだろうというものでも、専門的な目で見た際には価値があるということがあるため「なんでも」というフレーズを使っていると考えられます。
不用品はどこで売るべき?おすすめの方法
不用品の買取を行っているサービスはいくつかありますが、どこで売るのが良いのでしょうか。
ここでは状況に合わせたサービスの選び方をご紹介します。
売りたいものが少ないときは自分で売るのもおすすめ
売りたいものが少ないときにおすすめの方法は、買取業者への店頭持ち込みです。その場で査定して現金化してくれるので、スピード感もあります。
また、自身でフリーマーケットへ出品したり、フリマアプリ・ネットオークションに出品するなど個人間取引で売ることも1つの方法です。個人間で取引する場合には自身で金額設定を行えることがメリットでしょう。デメリットとしては、出品、落札後の発送など手間がかかることです。
なお、これらの方法は大量にモノを売りたい場合にはおすすめできません。
高級品やコレクションは専門の買取業者がおすすめ
金・宝石や、ブランド品、着物、骨董品など、ある程度「高価」である事が想定されるものや、購入金額が大きかったものなどは、それを専門にしている買取業者で査定を受けることがおすすめです。
衣類などは古着屋などでの買取りがおすすめ
衣類については古着屋といった衣類専門の買取業者へ売るのが良いでしょう。店舗への持ち込みが最も高い査定となることが多いですが、売りたい衣類が大量にあるなど状況によっては宅配買取りを利用することも検討してみてください。
価値がつかないものについては、引き取ってもらえない場合もある点は注意が必要です。
モノが多い、価値がわからない時は不用品回収業者がおすすめ
処分したいモノが多い、価値があるかもわからないなどの場合は、不用品回収業者にまとめて依頼することがおすすめです。
不用品回収業者は家まで引取りに来てくれることが多く、持ち運びの手間がないのは大きなメリットです。ただし買取してもらえず、処分となった場合の費用は他よりも高額になる場合もあります。
不用品を高く売るためのコツ
買い取ってもらうならなるべく高く買い取ってもらいたいですよね。ここでは査定額を少しでもUPするためのポイントを解説します。
なるべくキレイな状態にする
査定時に見た目がキレイな時と汚れている場合では、キレイな時の方が査定が良くなることが多いでしょう。埃や汚れなどはできるだけ査定前に落としておきましょう。
箱・セット品と一緒に売る
購入時の状態を復元した上で査定をすることが高額査定につながります。特におもちゃやフィギュアなどは、その傾向が大きいです。コレクションの際には品物だけでなく、箱や付属品もキレイな状態で保管しておくことが高く売るコツと言えます。
買取強化中を狙う、服などはシーズン前に売る
買取業者としてはやはり早く売れた方が良いので、季節ものの品物(衣類など)はシーズン前や買取強化中を狙って売りに行くと良い査定を得やすいでしょう。
自分では修理しない
家電や楽器などを自己流で修理した場合はマイナス査定となることがあります。修理はなるべく専門の修理業者に依頼しておく方が良いでしょう。
不用品買取に関する注意点
必ず売れる(お金になる)わけではない
前述したように何でも買い取りしてもらえるわけではありません。中には価値がつかないものがあったり、再販できるとしても売値が安いため0円査定ということもあり得ます。
査定がつかない、売れない場合は別の方法で処分を考える必要があります。
結果として処分費用のほうが高くなることもある
売れなかった品物について、引き取ってくれる業者があります。しかし引取の多くは有料です。査定に内容によっては、買取金額よりも引取金額の方が高くなるケースもあるでしょう。
不用品の売り方に関するよくある質問
トラブルが少ない売り方はありますか?
トラブルとなりやすいのは個人間での取引です。トラブルを避けたい方は買取専門業者に売るのが良いでしょう。
価値が付かなかったものは処分だけでもお願いできますか?
買取業者によってできるところとできないところがあります。さらに処分してくれる業者の中にも無料のところと有料のところがあるため、事前に確認しておくのが良いでしょう。
まとめ
不用品はただ売るだけでは損をしていることもあります。売り方にそれぞれメリット・デメリット、そしてコツがあるので、それらを考慮して少しでもお得な方法で不用品を処分できるように参考にしてください。